令和4年3月10日、小矢部市議会では令和4年度の予算や市政関連の重要事項が議論された。特に、冬季の乗客増加を期待する小矢部駅関連の施設整備が注目される。市民図書館の入館者数が目標を大きく上回るなか、地域活性化のための施策が求められている。市長はこの図書館の成功を基に、地域商業の活性化や公共交通の利便性向上に向けた取組を進める意向を示した。
また、ウクライナ情勢や新型コロナウイルス感染症による影響についても議論され、特に成人年齢引下げやウェルビーイングの地域戦略が話題に上がった。特に、成人年齢引下げについては、若者の自己決定権の尊重と同時に、消費者問題への注意が必要であるとの意見が相次ぐ。
市は2050年までに温室効果ガス排出量を実質ゼロにする「ゼロカーボンシティ宣言」を行い、県の成長戦略とも連携しながら地域資源の最大活用と市民の協力に向けた施策を模索している。具体的には再生可能エネルギーの導入や市民の教育、地域経済活性化のためのプロジェクトなど、多岐にわたる計画が進行中である。
さらに、スクールバスの運行に関しては、小中学校の児童が遠距離を歩いて通学する現状が問題視され、対応策が求められている。市側では、車両の効率的な運行の必要性を認識しつつ、保護者からの要望にも耳を傾ける姿勢が求められた。
総じて、地域住民が一体となって、コミュニティの魅力を生かすことが、今後の小矢部市の発展に寄与するとの見解が示された。議会では、市民の声を忘れず、柔軟に対応していくことの必要性が強調されている。