令和2年12月11日の小矢部市議会定例会では、さまざまな重要議題が討議された。特に新型コロナウイルス感染症対策の重要性が強調された。
議員の出合和仁氏は、新型コロナウイルス感染症が再燃している現状について、個人の努力が重要であると述べ、特に防災の取り組みが喫緊の課題であると指摘した。市では新型コロナウイルス対策を徹底していく意向を示した。
また、総務部長の古川正樹氏は、11月までに、全国的に健康診断の受診が減少している問題と、学校給食費の公会計化について言及した。学校給食の財政状況を改善し、教師の事務負担を軽減することが必要とされる。
この会議の中で、特に目を引いたのは延滞金の取り扱いに関する議論である。延滞金率は8.9%と高く、経済的に困窮している住民には大きな負担であるとの意見があった。多くの議員が延滞金の減免策を検討することの必要性を訴え、特にコロナ禍で影響を受けた人々のために、緩和策を求める声が上がった。民生部長の横川和弘氏は、この件について国や県に対して働きかけを行う意向を示した。
さらに、スクールバスの利用についても言及され、石田議員は、教育委員会の方針で少年団の活動においてもスクールバスを活用する可能性を提言した。教育委員会事務局長の間ヶ数昌浩氏は、この点について、さらなる検討が必要であるとし、部活動や少年団活動に対してスクールバスが適切に利用できるよう調整する意向を示した。
最後に、消防団についての議論も行われ、多くの分団で人員不足が課題となっている。各議員はさらなる団員の確保や、特に市職員が参加することの重要性について強調した。現在、消防団は448人の団員を抱えるが、依然として多数の分団で人手不足が続いているとのことだ。
市長の桜井森夫氏は、消防団と地域住民の協力を強化し、市民が安心して過ごせる環境を確保することの重要性を述べた。本議会では、さまざまな課題が浮き彫りになったが、これらに対する具体的な対策も重要であるとの意見が多く寄せられた。