令和2年3月18日、射水市議会定例会が開催された。
本定例会では、32件の議案および報告が提出され、採決が行われた。
議案第1号の令和2年度射水市一般会計予算は、423億6,400万円の総額で、前年度比1.8%の減であることが確認された。
市長の夏野元志氏は、歳入について、景気回復による税収の増加と、地方交付税の減少を指摘し、特に今後の財政の厳しさを強調した。
その中で、主な歳出として義務的経費の増加が見通されていることに対し、負担軽減の模索が必要であるとの見解が示された。
さらに新斎場やコミュニティセンター整備などの投資的経費については、引き続き取り組む予定であると述べた。
一方、日本共産党の根木武良議員は議案第1号などの関係5議案に反対の立場を表明した。
議員は、児童手当等の福祉が後退し、ふれあいサロンの廃止を危惧した。
また、後期高齢者医療事業では保険料値上げが高齢者に影響するため、県や政府への働きかけの強化を求めた。
議案第5号の水道事業会計予算については、収益的支出と資本的支出の予算総額が35億7,581万円となっている。
高橋久和議員は、水道事業が毎年黒字を出している中で、料金負担の軽減を求めた。これに対し、津田信人産業建設常任委員長は、予算が全会一致で可決された経緯を報告し、今後の事業費削減に力を入れる意向を示した。
また、今定例会では、議会運営委員会の閉会中の継続審査が承認された。
市長は、2022年度を迎え、新たな都市計画など、多くの施策開始が重要な年度となることをスタッフや議員に周知し、協力を呼び掛けた。