射水市議会の令和5年9月定例会が行われ、豪雨災害における対応策が議論された。7月12日から13日にかけて発生した集中豪雨は、射水市に深刻な影響を与え、特に和田川沿いでは浸水被害が報告されたことから、議員たちはその原因と対策を求めた。この豪雨により、幸町や庄和町などの地域での床上浸水や農地への影響が広がり、市民生活に多大な影響を与えた。議長の山崎晋次氏は、今回の災害に際して適切に対処できた職員の姿勢を評価しつつ、今後さらに防災対策を強化する必要性を訴えた。
金賢志議員は、農林水産業の現場において、豪雨と猛暑の影響による収穫の減少について懸念を表明した。彼は市当局に対して、肥料や燃料の高騰に関する国や県からの支援の内容を問い合わせ、国独自の支援を検討するよう求めた。また、AIオンデマンドバス「のるーと射水」の実証運行についても触れ、地域交通の利便性向上に寄与することを期待していると述べた。
また、観光事業に関連して、高橋久和議員は、射水市が魅力的な観光スポットを有することを背景に、秋の北陸デスティネーションキャンペーンに向けた準備が必要であると指摘。加えて、観光名所の創出と地域の経済活性化に向けた取り組みを求めた。
さらに、市内の育児休業取得促進についても議論が交わされ、市長には、男女共に育児休業を取得しやすい環境の整備が期待されている。公務員職務においても、やはり働きやすい環境が求められることが強調された。
最後に、射水市内の生活困窮者支援についても質疑が行われ、物価高騰に対する支援策の拡充が求められた。市は引き続き、市民の声に耳を傾け、安定した生活が送れるように努めていく方針を示した。また、地元企業との連携を進めることが、給食事業や雇用支援において重要であるとされ、今後の取り組みが期待される。各議員は、少子高齢化や地域の活性化に向けた努力を強調。今後とも市民の思いを反映させる施策を進めていく必要があると結論づけた。