令和4年6月10日、射水市議会の定例会が開催された。各議案に対する質疑や代表質問が行われ、重要な課題について議論が交わされた。
日程第1では、議案第26号から39号までと報告案件について質疑が行われたが、質疑はなく終了した。次に日程第2として、代表質問が行われた。
自民射水の会の堀義治氏は、夏野市長が全国青年市長会の次期会長に内定したことを祝福した。その後、コロナ禍の影響や社会経済情勢について懸念を表明し、特にボランティア不足や日本のSDGsランキングの低下について言及した。そして、今後の市の予算や行政サービスへの影響を懸念するとともに、デジタル田園都市国家構想の取り組みについて質問を行った。
堀氏の質問に対し、夏野市長は逐次答弁を行った。この構想は、地方の課題を解決するためにデジタルの力を活用するものであり、特に富山県立大学に設置されたDX教育研究センターとの連携が重要であるとし、本市のDXビジョンの具現化を進める考えを示した。
次に、堀氏はカーボンニュートラルに向けた取り組みについて質問した。市長は、公共施設における再生可能エネルギーの導入など、環境に配慮した施策を推進していることを説明した。また、国の地域脱炭素ロードマップに則り、具体的な行動が求められていると強調した。
続いて、堀氏は公共施設マネジメントや認知症施策、地方公務員の定年引上げに伴う対策、包括的連携協定についても質問を行った。市長は、今年度の公共施設の統廃合や認知機能検診事業の実施状況を報告し、今後の施策についても展望を示した。
この会議では、地域の水産業に対する取り組みについても触れられ、漁業者の支援や水産エコラベルの認証取得に向けた施策が議論された。全体として、市民生活の向上と地域特有の課題に真摯に向き合う有意義な会議となった。