令和元年9月射水市議会定例会第4日目の会議が、30日午後に市議会において行われた。
本日の会議では、議案第60号から第81号までの各議案についての審査結果が報告された。特に、議案第66号の射水市名誉市民条例の制定や第67号の職員の分限に関する条例改正については、審査の結果、全会一致で可決の方針が示された。
総務文教常任委員長の瀧田孝吉氏は、「射水市名誉市民条例の制定は、市政発展に寄与した人をたたえるもので、意義深い」と述べた。
さらに、議案第80号の動産取得についても全会一致で可決された。これは、注目度が高い高規格救急自動車の購入に関するもので、費用は3,410万円が見込まれている。
一方、議案第75号の水道事業給水条例の改正に関する質疑では、日本共産党の根木武良議員が反対討論に立ち、「新たに手数料が追加されることで、中小企業にとって負担が増す」と指摘した。根木氏は、水道が公共の重要な財産であることを強調し、「安定した供給体制が損なわれる懸念がある」と訴えた。
これに対して、他の議員からは水道事業の安定化に向けた改正が必要との意見もあった。また、議案第76号の下水道条例改正についても、同様の懸念が示され、反対意見が相次いだ。議長の吉野省三氏は、討論の終了後、「皆様の意見を踏まえた采配を心掛けたい」と述べた。
その後、夏野元志市長が人権擁護委員の推薦について説明。新たに推薦される宮下安次氏に関しては、議会の意見を求める形で採決が行われ、全会一致で承認された。議員派遣の件でも、異議なく伊勢司氏と菊民夫氏が派遣されることが決定した。
最後に、各常任委員長から継続審査の申し出があり、適宜継続審査を行うことに合意された。議長は「今定例会で付議されたすべての案件が終了した」と告げ、会議を閉会した。今後も市民生活の向上に向けた議論が進められることが期待される。