令和4年12月23日に行われた射水市議会定例会では、様々な議題が審議され、新年度の予算に関する重要な決定が行われた。
主な議題には、令和3年度射水市水道事業会計未処分利益剰余金の処分に関する議案や、教育委員会及び農業委員会委員の任命に関する同意案件が含まれる。議案第50号及び第51号は、両事業会計の未処分利益剰余金処分について、全会一致で可決された。特に、水道事業は前年に比べ高い利益を上げており、その一部を資本金に組み入れることが認められた。
決算特別委員会の不後昇委員長は、水道事業の収益が前年を上回ったことに触れ、その利益を利用して市民の負担軽減につなげるべきとの意見を表明した。しかし、討論には、日本共産党の根木武良議員から反対意見もあった。根木氏は、水道料金の引き下げを求め、利益の一部を市民に還元するべきだと主張した。
更に、市長の夏野元志氏は、令和5年度に向けた予算見通しに関する説明を行った。景気は持ち直しているものの、社会保障費などの歳出増加が厳しい財政状況を招いていることを指摘した。夏野氏は「全庁横断的な取り組みが必要だ」と強調し、住民福祉の向上を目指す施策の推進を示唆した。
また、同日程で進められた「第3次射水市総合計画」に関する議案も可決された。新たな施策の展開により、射水市の地域振興を図ることが期待されている。
今回の定例会では、市民のニーズに対応した施策の検討とその実行に向けた継続的な努力の重要性が再度確認された。議員たちは、新型コロナウイルス対策を含めた社会的課題への取り組みを強調し、そうした中での市政発展を目指す方針を示した。