令和3年射水市議会の定例会は、様々な議題が討議されました。
中でも、今年度の予算編成に関する議論は特に注目されています。市長の夏野元志氏は、市税減収が見込まれる中、優先順位に基づいた施策の選定が進められたことを強調し、具体的には中小企業対策や新型コロナウイルス対策に力を入れていると述べました。新年度予算は「いみず 未来のかたち 創造予算」と位置付けられ、デジタルトランスフォーメーションや、地域経済の回復を両立させる方針が示されています。
次に、新型コロナウイルスの影響を受けた施策としては、ワクチン接種が挙げられます。市民保健部の小見光子部長は、医療従事者をはじめ、65歳以上を対象に接種を進めていく方針を述べ、スムーズな接種の実施を誓いました。特に、高齢者や認知症患者に対する体制についても詳細に触れ、同意確認が困難な方への適応策が進められていることを紹介しました。
また、デジタルトランスフォーメーションの進行状況も注視されています。当局の取り組みとして、行政手続きのデジタル化が進められ、100以上の手続きがオンラインで実施可能になる予定です。これにより、行政サービスが一層利用しやすくなることが期待されます。
続いて、公共施設の再編について質問がされましたが、企画管理部の島木康太部長は、地域のニーズに応じた施設の見直しが進められていることを明らかにしました。特に市民の意見を重視した制度設計が行われており、積極的な情報公開がなされています。
地域共生社会の実現に向けては、縦割り行政の克服が重要であり、包括的な相談体制の構築を進めていく方針です。また、SDGsに関連する取り組みについても議論が展開され、射水市独自の施策が国際社会の目標に貢献していることが再確認されました。
キャッシュレス決済キャンペーンの評価も注目され、予想を超える消費がみられました。その一方で混雑による問題も発生し、次回の事業をどう改善するかが課題として残りました。
最後に、成人式の延期と開催方法に関する詳細が議論され、新型コロナウイルスの状況を考慮しつつ、具体的な感染防止策が検討されています。