令和4年12月23日、那賀町議会定例会議が開催され、重要な議案が次々と可決された。
特に注目すべきは、議案第90号「那賀町もんてこい奨学金条例の全部改正」である。理事者側は、「奨学金返還金の還付について、居住要件の見直しを進める」と強調した。これに対し、委員からは「医療従事者限定の助成について再考が必要だ」との意見が寄せられた。
次に、議案第91号「令和4年度那賀町一般会計補正予算(第7号)」が可決された。委員は「防犯灯のLED化について、申請状況と今後の需要予測が知りたい」と質疑した。理事者は、既に50基のLED化が進められており、申請数が増加していることを報告した。作業の安全性を含めた選定が重要であるとされ、慎重な検討が求められている。
また、請願第3号では、不登校児童生徒への経済的支援制度確立を求める意見書が採択された。理事者側は、民間施設の利用状況を述べ、支援の必要性を訴えた。「全国でのフリースクール利用が増加している」とのデータを引用し、実態把握の重要性が強調された。
さらには、物価高騰に対する陳情第9号が「みなし採択」となり、高齢者福祉への支援についても議論が行われた。この一連の審議を通じて、町長は「市民のニーズに応じた施策を進めたい」との意向を示し、今後の実施に対する理解が一層求められることとなった。
最後に、財産の取得に関連する議案も一括可決された。このため、地域資源管理の観点からも重要な一歩を踏み出したことが評価されている。議会改革特別委員会の中間報告も行われ、今後の議会運営の活性化に期待が寄せられている。