令和6年2月定例会議が、那賀町役場にて開催された。
日程では、条例改正や損害賠償に関連する議案が中心に取り扱われ、特に議案第3号「那賀町手数料条例の一部改正」が注目された。橋本浩志町長は、この改正の必要性を強調し、施行される改正内容に関心を寄せた地域住民に対して説明を行った。議案第3号では、戸籍法改正に伴う手数料の変更があり、その内容は委員会付託を省略し審議されることが確認された。
また、議案第4号においては、上那賀病院における患者の右下腿切断に関連する損害賠償額の決定及び和解が議題に上がった。患者の御家族への報告や経緯に関する説明があり、古富昭延上那賀病院事務長は「500万円の賠償を支払うことで和解>」と述べた。この件は慎重に進められ、議員からも質問が相次ぎ、特に改善策に関して議論が巻き起こった。
さらに、令和5年度那賀町一般会計補正予算(第9号)及び上那賀病院事業会計補正予算(第1号)においては、物価高騰への対応としての施策提案が示され、住民への支援内容が具体的に説明された。特に物価高騰への対応として、非課税世帯への支援が強調され、具体的な額や時期が議会で報告された。
会議の後半には、那賀町総合体育館の開館に向けての大相撲巡業の計画が討議され、教育長は「地域活性化の一環として、重要なイベントとして位置づけている」と話した。円滑な運営と収益化を目指し、実行委員会の設立が早急に求められることとなった。
議員派遣や報告事項、特別委員会の中間報告では、議員が地域の未来を見据えた意見交換を行う中で、それぞれ協力して進めていく必要性が語られた。
議会の締めくくりには、橋本町長が「町民の期待に応える行政を目指し、一丸となって取り組む」と挨拶した。今後も町の施策が住民に対していかに寄与するかが重要な焦点となるだろう。