令和6年第1回美波町議会臨時会が5月17日に開催され、各議案が審議された。議会では、専決処分の報告や、税条例の改正、新年度の補正予算が取り上げられた。
会議では、議長が各専決処分について詳細な説明を述べ、特に予算の減額要因についての質疑も盛んに行われた。影治信良町長は、令和6年度一般会計補正予算について、「歳入歳出それぞれ100万3千円を追加し、歳入歳出予算の総額を74億5千万3千円とした」と報告した。
また、税条例の一部改正については、「令和6年度の税制改正に伴うもので、特定の所得を持つ納税者を対象に、定額減税を実施する」と説明した。これにより、収入の減少を見込む形での改正が行われ、具体的には、納税者一人につき1万円の減税が適用されることとなる。
しかし、町長は「減税額がどの程度になるかは、具体的な数値の算定が必要」と述べた。これにより議員からは質疑があがり、「具体的な影響を町民に示す必要がある」との意見も出された。
臨時会では、他にも情報系サーバーの更改について承認され、入札により選定された業者からの契約に進むことが決定した。ここでは、特にセキュリティの強化が求められており、新たなシステムに期待されている。町長は「デジタル化に向けた進展が期待される」と強調した。
最後に、福祉や教育に関連する予算案が承認される中、議会の透明性を保つために、必要な情報は定期的に公開し、町民の理解を得ることが重要であるという意見が強く表明された。議会の円滑な運営と議決された内容について、町民への説明責任が果たされることが望まれている。