令和6年6月11日に開かれた美波町議会の定例会では、一般質問が行われ、様々な問題が取り上げられました。特に無添加調味料の導入や鳥獣被害防止策、防災対策についての議論が焦点となりました。
無添加調味料導入について、鈴木健宏議員は、学校給食における無添加調味料の推進が必要であると強調しました。現在、徳島県内での取り組みを例に挙げると、東みよし市では、化学調味料や合成着色料を含まない調味料の提供を進めています。教育次長の村田仁美氏は、無添加調味料の導入に向けて現状の調理法を検討し、課題解決に取り組む必要があると述べました。また、保護者への負担軽減策も求められ、給食費への影響を十分に考慮しながら進める意向を示しました。
鳥獣被害に関する質問では、岩瀬公議員が、現在の状況や対策について質問しました。前野充則産業振興課長は、町で把握しているデータを基に被害状況を詳細に説明し、進入防止柵設置保助金制度などを通じて対策強化を図る考えを示しました。また、猟友会の協力による捕獲実績も報告され、過去3年間のシカやイノシシ、サルの捕獲数を示すとともに、今後の計画についても言及しました。
防災対策については、向山篤宏議員が孤立地区への事前対策を要請しました。副町長の礒野晴幸氏は、孤立化対策に取り組んでいることを強調し、実際に発災した場合における迅速な情報把握と救助活動の実施に向けて、日々点検を行うことの重要性を訴えました。
また、シ尿処理施設整備と公共下水道の整備についても、戎野博議員が質問。副町長は、海部郡での設置方針について説明し、適地選定や維持管理費用の検討を進める姿勢を示しました。下水道利用促進についても、将来の利用者数や料金体系の見直しが求められており、高齢者向けの負担軽減策が必要とされました。