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阿南市議会、令和5年度決算を議論

阿南市議会で令和5年度一般会計の決算が議論され、財政調整基金の減少等が懸念される中、学校給食の無償化や耐震化政策について市長が見解を示した。
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令和6年6月定例会が12日、阿南市議会にて開かれ、財政状況、学校給食の無償化、耐震化政策について議論が行われた。

最初に、議長の藤本圭議員は市政に対する一般質問の日程を「昨日に引き続き行います」と述べた上で、福島民雄議員が令和5年度の財政の状況について質問を行った。

福島議員は、一般会計の決算概要について、「令和5年度末の財政調整基金の現在高は68億9,290万円」とした上での質問を行った。財政調整基金からの繰入金が合計25億6,400万円に上ることに懸念を示し、今後の財政運営について市長の見解を求めた。

また、羽ノ浦小学校の建て替え計画も議題に挙げられ、「安全な教育環境を整えるため、早急な計画進行が必要である」と力説した。市長の岩佐義弘氏は、28件の債券で約12億8,000万円の評価損益が発生していることに触れ、債券運用についての適切な見直しを誓った。

学校給食についての質問では、福島議員が無償化の実現に向けた具体的な方策を求めた。「全世帯において子育て支援策を充実させるためにも、学校給食費に対する支出削減策の模索が重要だ」とし、市長も「無償化を早期に実現したい」と強調した。

その後、耐震化政策に関する質問も行われた。佐々木志満子議員は「南海トラフ地震などの自然災害に備えるため、耐震化の推進を図らなければならない」と述べ、特に低コスト工法の普及を提案。市長もその重要性を認識しつつ、県の支援内容に基づく対応策を考慮する意向を示した。

また、地域の活性化へつなげるため、各種事業の見直しや、特に羽ノ浦小学校建て替えにおいて「地元の意見を取り入れ、しっかりと進めていく必要がある」と述べた。

この他、インバウンドを含めた観光政策も議題に上がり、阿南市の魅力を外部にアピールすることが求められた。市長は、四国遍路に関連した観光施策を強化する方針を示し、民間との連携を進める意向を表明した。

最後に、公共交通についての話題が挙がり、「地域内移動の足」として重要な役割を果たすことを再認識し、予約型のりあいタクシーの利用促進が期待されると討論された。

議会開催日
議会名令和6年6月 阿南市議会定例会
議事録
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