令和3年11月29日、那賀町役場で第1回臨時会議が開かれた。議員は全員出席し、重要な議題が扱われた。
最初に議事日程が確認され、会議録署名議員の指名が行われた。続いて坂口博文町長が、補正予算について説明を行った。議案第83号では、令和3年度一般会計に3700万円を追加する補正予算が提案されている。
当初の歳入歳出予算に加え、総額108億5120万7000円になる。主な使途は、子育て世帯への臨時特別給付金として3700万円が計上されている。この給付金は、コロナ禍の影響を受けた家庭に支給されるもので、具体的には子供1人当たり5万円が現金で支給される。
加えて、佐々野嘉代すこやか子育て課長が、給付金の詳細な内訳や支給方法について説明した。給付対象は、2022年3月31日までに生まれる児童および在学中の高校生を含む。また、振込については、システムに基づいて行われ、必要な確認が取れ次第、手続きが進められる。期日として、12月からの順次支給を予定している。
これに関して田村信幸議員が、この給付金が政府の方針に基づくものであることを確認し、151万円の委託料について疑問を呈した。佐々野課長は、児童手当システムの改修が必要である旨を説明し、システムの利用によって効率的な処理を目指す意向を示した。それに対し、柏木岳議員も改修費が適正か疑問を持ち、「プッシュ型」による手続きの簡略化が重要であると訴えた。
質疑応答が続く中で、町長は、国からの要望に対応すべく、制度の利用を模索していると強調した。このため、町としての意見や要望を国に伝える努力が必要であることが示唆された。
その後、討論もなく議案第83号は賛成多数で可決され、その後議会改革特別委員会からの中間報告が行われた。柏木委員長は、議会改革の取り組みの重要性を強調し、住民の意見を反映させるための具体的な取り組みが検討される方針を述べた。
最後に、坂口町長は会議の締めくくりとして、質疑や提案に感謝を表し、迅速な給付の実施を目指す意欲を表明した。これをもって令和3年第1回臨時会議は終了した。