令和5年9月6日に那賀町役場で開催された定例会議では、町政に対する一般質問が行われた。
議会の冒頭、連記かよ子議長は本日の議事日程を提示し、その後、野口穗議員が一般質問を行った。まず、助蔭地区の老朽化した助大橋に関する陳情について議論がなされた。この橋が支える交通路は、集落の孤立化を防ぐために重要であり、野口議員は住民への説明を求めた。助大橋の工事が進む中で、住民が求めているのは適切な対策であると強調した。
続いて、鳥獣害対策に関する質問があり、議員はユズの木の被害状況や、独自の駆除方法について言及した。岡久農業振興課長は、県全体の有害鳥獣の管理に関する計画を共有し、ニホンジカ、イノシシ、ニホンザルの生息数について報告した。議員は被害金額の算定方法とともに、新たな駆除策の構築を必要性を訴えた。
また、木頭地区の公共交通対策についても関心が寄せられ、昼間の利用は限られていることから、柔軟なサービスを考えるべきだと指摘された。関係者が議論を重ね、安全で便利な交通網構築に向けた協議が続く。特に、那賀町での交通の便の重要性を強調し、地域ニーズに合わせた計画の見直しが必要であるとされた。
会議では、様々な議員からの質問を通じて、地域の活性化や子育て支援、公共交通の充実など、幅広いテーマが取り上げられた。特に、住民の意見を反映させることの重要性が再認識され、議会と行政が一体となり、那賀町の未来を築いていくことが求められる結果となった。