令和5年6月4日に開催された那賀町定例会議では、町の重要な施策が審議された。特に、国民健康保険診療所事業の補正予算修正案を巡り、議員間で活発な議論が展開された。
この会議においては、町民の健康を守るために地域医療の充実が求められた。重陵加議員は、「木頭診療所のオンライン服薬指導体制構築関連予算の削減を求めた理由として、法令違反の可能性を指摘」と述べた。
橋本浩志町長は、診療所運営の現状を説明し、「法律を守りつつ、行政として住民の利便性を確保する努力が必要」と主張した。特に、木頭診療所の院内処方の復活が急務であるとの認識を示した。議論では、町が直面する人材不足が指摘され、より効果的な人員確保策が求められた。
一方で、柏木岳議員は「行政の決定が民間業者にも影響を及ぼす可能性がある」と警告し、法令の遵守について厳しい姿勢を求めた。これに対し、町長は「法律の範囲内での運営を行い、必要に応じて再確認する」と記した。
また、請願書として物価高騰に見合う生活保護基準の引き上げが求められており、全議員が現状の生活保護制度の見直しについて共感し、意見書を国へ送ることを採択した。さらに、森林整備を進めるための譲与基準についての意見書も提出され、議員の賛同が得られた。
最後に、議会改革特別委員会からの中間報告も行われ、今後の町の方向性を示す重要な議論が行われた。会議は、厳しい情勢の中で町民のための政策を推進する姿勢が伺える内容であった。