那賀町の令和4年5月定例議会が開催され、議題に沿って様々な議論が交わされた。中でも、議案第40号の「那賀町国民健康保険診療施設使用料及び手数料条例の一部改正」についての議論が注目を集めた。これに関して、坂口博文町長は、クレジットカード決済の導入を通じて、診療所での利用者の利便性向上を図りたいと申し述べた。
また、手数料に関する懸念も共有された。柏木岳議員は、クレジットカード導入に伴う手数料負担が町の収入に影響を与える可能性について質問。これに対し、堤貴昭保健医療福祉課副課長は、現状では1.5パーセントの手数料がかかることを説明したが、キャッシュレス決済の利便性が優先されるべきだと強調した。
さらに、那賀町では新型コロナウイルス感染症の影響を踏まえ、デジタル社会へのシフトが求められる中、自治体の対応の迅速化と、国民健康保険の供給責任の重要性が確認された。町のデジタル化や住民への情報提供方法について、さらなる検討が必要とされる。
本議会では、令和4年度の補正予算が承認され、特に教育関連費用として総合体育館建設事業に関する予算が多くの関心を集めた。坂口町長は、この新施設が町の発展につながるように、適切な運用と活用が求められると述べた。
柏木議員は、町の将来を担う若者への施策として、アンケート結果に基づいた提言を行った。若者の政治参加や地域定住促進に向けた施策が強化されるべきとの認識を共有した。この提言は、今後の町づくりに生かされることが期待される。