令和3年6月の那賀町議会定例会議が開かれ、新型コロナウイルスの影響下での議題が次々と報告されました。特に、介護保険料の減免延長や消防団員の定員増加が重要なテーマとして浮上しました。
坂口博文町長は、「新型コロナウイルス変異株の感染拡大に対応するため、我々はワクチン接種を加速させる必要があります。」と強調しました。新型コロナの影響により、住民の安全を守るための施策として、ワクチンの迅速な普及が最優先課題とされています。
具体的には、介護保険条例の一部改正が可決され、新型コロナウイルス感染症の影響を受けた世帯に対する保険料の減免が令和3年度も継続される方針です。この施策については、池田繁人保健医療福祉課長が詳しく説明し、「国からの財政支援を受けて、特例措置を実施します。」と明言しました。
また、消防団員の定員が現行の600人から630人へと改正されることが決定されました。河井伸夫防災課長は、「実際の団員数が約600人であり、余裕を持たせるための改訂です。」と説明しており、地域防災力の向上が期待されています。
さらに、移動等円滑化のために必要な町道の構造に関する基準を定める条例も改正され、高齢者や障害者に配慮したバリアフリー施策が進められることとなりました。上田善浩建設課長は、「新たに旅客特定車両停留施設の構造に関する基準を設け、移動の円滑化を図ります。」と述べました。
全体を通じて、新型コロナ対策と地域の安全性向上に力を入れる姿勢が示されました。議会の各議員は、この方針に賛同し、今後の取り組みに期待を寄せています。議会改革調査特別委員会の提言にもあるように、透明性のある議会運営と住民の声を反映させる改革が進むことが望まれています。