令和4年6月、那賀町議会は定例会を開催し、重要な議案が可決された。
主な議案として、「那賀町木育拠点施設『那賀町山のおもちゃ美術館』設置及び管理に関する条例の制定」があった。これは町の初めてのおもちゃ美術館を設置するもので、地域振興に寄与することが期待されている。山崎篤史総務文教常任委員長は、連携を強化し、リピーターを生む運営を目指すと強調した。
次に、「令和4年度那賀町一般会計補正予算」の議案も重要な審議項目であり、全議員の賛成によって可決された。この補正予算には、ストレスチェック実施の委託料や集会所改修に関する補助金などが含まれている。委員からは、事業費の計上方法や老朽化した集会所への対応についての質問が相次ぎ、理事者からの詳細な説明があった。特に、エアコン設置や洋式トイレ設置に対する補助の対象について話が及んだ。
また、請願第2号「国に対し『刑事訴訟法の再審規定の改正を求める意見書』の提出」が可決された。請願の採択は、議員からの強い支持を受けたもので、町民の声が形になった結果と言える。
議会改革特別委員会では、コロナ禍を受けたオンライン開催の可能性についても触れられ、今後の議会運営に向け貴重な意見が交わされた。こうした改革は、町全体の意識向上にもつながっていく。
坂口博文町長は、議会での議論を踏まえ、地域の管理できない集会所など施策への支援を検討したいと述べるとともに、おもちゃ美術館の充実した運営を目指す意向も示した。また、台風の接近についても触れ、地域住民の安全確保に向けた周知を呼びかけた。
多岐にわたる議案が可決され、地域課題への取り組みが進展する中、那賀町議会は地域振興と町民の生活向上に向けた活動を継続するとみられる。