令和5年5月26日に行われた那賀町議会定例会議では、主要な議題として「令和5年度那賀町一般会計補正予算(第1号)」が提案された。
予算案の内容について橋本浩志町長は、町政運営の方針として「もっと住みやすい、働きやすい那賀町へ」というスローガンの下、住民サービスの充実を図ることを強調した。特に、一般会計補正予算に関して、歳入歳出ともに309万円の追加が含まれ、最終的な予算総額は103億309万円となる見込みである。
歳出の主な内訳に触れ、高岡勇人教育次長は「児童措置費に233万6000円を追加し、支援対象者への給付を手厚くする」とされた。提供される給付金は、令和5年3月31日時点で18歳未満の児童を対象に現金5万円が支給される。これにより低所得の子育て家庭をサポートする目的がある。
田村信幸議員からは「この業務委託料73万1000円が本当に必要か」との疑問が提起された。田村議員は、この委託料があれば、給付金の額が上乗せできるのではないかと指摘した。藤長歩すこやか子育て課長は、「業務委託が必要な理由は、申請者の抽出が手動では難しく、専門知識が求められるため」とリプライしたものの、多くの議員から批判的な意見が続出した。
進行の中で野口穗議員が指摘したのは、昨年度のプログラムを再利用できるのではという点であった。これに対し、藤長課長は業者の動作がどうなるかは明言しなかった。最終的に、議案第46号は賛成多数で可決された。
加えて、工事請負契約の議案第47号についても賛成多数で決定された。これは、令和5年度町単独鷲敷簡易水道事業浄水場改良工事に関するもので、契約金額は6776万円と定まった。
さらに、徳島県後期高齢者医療広域連合議会議員の選挙が行われ、橋本町長が当選した。この選挙に関する決議も、潮流の中で行われた。
今回は町の直面する問題や新たに登場した議員が増えたことから、新しい町政に対する期待とともに、柔軟な発想が求められている。議会改革特別委員会や医療体制特別委員会の報告では、母親の議員参加を模索する動きも見られ、先進的な取り組みが進められていることも特徴的である。今後の町政運営が注目される。