令和4年10月13日に開催された那賀町議会定例会議では、3件の補正予算が審議された。その内容は、新型コロナウイルス感染防止策を中心に、農業支援や公共サービスの維持を目的としている。
まず最初に審議されたのは、令和4年度那賀町一般会計補正予算(第5号)である。この予算は歳入歳出それぞれに1億3,521万円が追加され、総額104億2,877万4,000円となる。
主な歳出項目には、新型コロナ感染症対策の農業者支援給付金として660万円が計上されている。加えて、価格高騰への緊急支援として8,650万円が民生費に充当されることとなった。教育面でも、新型コロナワクチン接種延長に伴う経費として3,800万3,000円が追加され、児童の安全確保を図ろうとしている。
次に議案第81号、令和4年度那賀町簡易水道事業特別会計補正予算(第3号)も審議された。こちらは歳入歳出それぞれに106万9,000円の追加となり、予算総額は2億4,658万3,000円に達する。具体的には、海川簡易水道事業の維持管理費として、漏水調査の委託料が計上され、サービスの維持管理が求められる。
議案第82号は、令和4年度那賀町集落排水事業特別会計補正予算(第3号)であり、歳入歳出それぞれ301万4,000円が追加される。相生地区の排水事業における施設の老朽化対策が主眼であり、設備の更新が急務であるとしている。
このように、議会では新型コロナへの対応が最重要課題とされ、町民の健康と安全を守るための施策が進められている。さらに、農業支援にも力を入れ、地域経済の活性化が期待されている。