令和3年5月26日に那賀町役場で開催された定例議会では、複数の重要議案が可決された。
坂口博文町長は、議会に対し新型コロナウイルスワクチン接種の進展について言及。高齢者への接種開始が5月17日からで、7月までに全員接種を予定していると説明した。その後、町長は5件の議案を提案し、項目一つ一つについて説明を行った。
特に注目された議案第49号に関しては、「那賀町固定資産評価審査委員会条例の一部改正」が含まれており、申出手続きの簡略化が図られることとなった。説明に立った湯浅正恵税務保険課長は、押印及び署名の必要がなくなる旨を強調した。議案に対する質疑はなかったものの、議員全員が可決に賛成した。
議案第50号は、令和3年度町単独南川排水路新設工事にかかる工事請負契約を締結。河井伸夫防災課長は、施工箇所や工事の概要について詳しく説明し、税抜き設計額に対して落札額が示され、請負契約が承認された。更に、議案第51号の社会資本整備交付金事業町道拝宮口線改良工事や、議案第52号の高度無線環境整備推進事業も独自の工事契約を締結し、それぞれ可決される運びとなった。
また、坂口町長の提案によって、那賀町クリーンセンター塵芥車両の購入が議案第53号で報告され、これも可決。更新の必要性が増す中、新車両の導入が求められているためである。
一方、報告される専門的な議題も多く、損害賠償の額決定や、平成30年度の国民健康保険事業に関する予算の減額など、町の財政状況を反映した議題が数多く挙げられた。それぞれの議題において詳細な経緯と今後の対応がなされ、順次可決されている。
最後に行われた議会改革調査特別委員会の報告では、公共建築物予算における議会の関与増加に向けた取組みが提言された。委員会内では、議員の住民理解の促進や、町民の意見を取り入れた施策の重要性が再確認された。
今後の定例会議では、これらの議案の実行と共に、町の発展のための新たな議論が継続される予定である。