令和3年12月22日に開催された那賀町議会の定例会議において、重要な議案が多く可決された。
特に、議案第91号の「令和3年度那賀町一般会計補正予算(第6号)」は、各常任委員会による審査を経て可決された。この予算案には、新型コロナウイルス対策や書庫建替事業が含まれており、大きな関心が寄せられている。
総務文教常任委員長の山崎篤史氏は、本議案に関する報告で、書庫建替事業について「デジタル化の進展がある中で、本当に書庫が必要なのかとの疑問があった」と述べた。また、浸水リスクのある場所への車庫配置についても言及し、国交省の管理下で定期点検が行われることを強調した。
一方、医療・健康関連の議案も重要性を増している。特に議案第92号の国民健康保険診療所事業特別会計補正予算に関しては、予防接種のスムーズな実施を目的に、円滑なワクチン接種を望む声が聞かれた。理事者側は、新型コロナウイルスワクチンに関して「接種を希望された方の意向を尊重し、適切な案内を行う」と答弁した。
また、女性差別撤廃に向けた取り組みも議論された。陳情第9号「女性差別撤廃条約選択議定書のすみやかな批准を求める意見書」について、山崎氏は「条約の実効性を高めるため、早急な批准が必要である」と強調した。これに対して議会は賛成し、意見書が採択された。
この他、議会改革特別委員会からの中間報告も行われ、住民への理解促進など、議会の改革に向けた複数の提案がなされた。委員長の柏木岳氏は「住民の期待に応えられる取り組みが求められる」と述べ、今後の具体的な行動計画を示唆した。
最終的に、全ての議案が可決され、町長の坂口博文氏は「国の補正予算の影響もあり、迅速かつ適正な執行を行っていく方針です」と述べた。会議は、参加者の健康を祈念しつつ散会となった。