令和4年12月6日、那賀町役場において令和4年12月定例会議が開催された。
会議では、町長や各課長から提案された議案について活発な議論が展開された。議案の中で、特に重要視されたのは、職員や町長の給与に関する条例の一部改正であり、坂口博文町長は「民間給与との格差を解消するため、給与を引き上げる必要がある」と強調した。
議案第87号の提案内容には、初任給及び若年層の俸給月額を引き上げることが含まれており、議会全体は全会一致での可決に至った。さらに、議案第88号と第89号では町長及び議員の手当の引き上げが議論された。特に柏木岳議員の発言が注目され、彼は「民間との比較が必要だが、地域の実情を踏まえるべき」と述べた。
また、那賀町もんてこい奨学金条例の改正についても説明があり、高岡勇人教育次長は「制度の整合性を図るため、細かな改正を行った」と報告した。これにより奨学金の申請手続きや条件についての明文化を進めるという方針である。
補正予算では、特に重要な項目として、一般会計の補正が提案され、これにより歳出予算全体が106億円を超える形で維持される見込みである。坂口町長は「厳しい財政環境の中で、しっかりとした財源の確保が求められる」と述べた。
これらの議案については、委員会の付託を省略し、引き続き審議が行われることが決定された。議会全体としては、各議員の意見を反映させた慎重な審議が続けられる予定である。最後に、特別議題として「国民健康保険診療所事業特別会計補正予算」や「介護保険事業特別会計補正予算」の詳細が説明され、町の福祉政策の充実が求められることとなった。