令和元年8月に開催された那賀町議会の定例会議で、町の重要な施策が審議された。
坂口博文町長は一般会計補正予算を提案。この予算には町づくり推進や社会福祉関連事業の充実が含まれている。また、補正予算では民生費に重点が置かれ、特に子育て支援の向上が期待される内容となっている。
具体的には、日浦集会所の洋式トイレ改修工事が行われ、約61万3,000円の費用が計上された。この改修により、集会所の利便性向上に寄与することが狙いとされている。市議会の田村信幸議員は、このトイレ改修が合併浄化槽設置と関連している点を指摘し、地域住民の理解が必要だと強調した。
また、補正予算の一環として、消費税引き上げに伴うプレミアム付商品券事業が発表された。幾田博行にぎわい推進課長によると、この商品券は地域経済の活性化を目的としており、購入希望者には大幅な割引が適用される。この施策について柏木岳議員は効果検証を求め、地域経済の動向を見守るべきだとの意見を述べた。
さらに、議案第21号には国民健康保険事業の補正予算が含まれており、社会保障体制の改善が目指される。湯浅正恵税務保険課長は、遡及的な保険税還付を行う必要が生じたことを説明した。これにより市民の負担軽減が図られることになる。
工事請負契約に関する議案第22号の審議も行われ、木頭地区に光ファイバーを引くFTTH工事が承認された。契約金額は2億6,730万円であり、地域住民への通信インフラ充実を期待する声が上がっている。工事の詳細と地元の説明会の日程も発表され、透明性が求められることが改めて確認された。
最後に、会議記録の署名議員の指名及び議会改革調査特別委員会の中間報告も行われ、議会の運営改善の取り組みが進められていることがうかがえる。今定例会議は、町民生活向上を目指す具体的な施策が多数承認されたことで、今後の議会運営に期待が寄せられている。