令和6年3月5日、令和6年第1回美波町議会が開催された。
本会議では、美波町の議会にとって重要な議案が数多く審議され、特に補正予算や条例改正に関する内容が熱心に議論された。
影治信良町長は、提案理由説明の中で、令和5年度の一般会計補正予算について触れ、歳入歳出の総額を約80億円とし、低所得者への支援策を含む補正内容を明らかにした。これに対して、議会からは質疑も挙がり、鈴木健宏副議長は「資金不足が懸念される中、具体的にどのように運用されるのか」と問うた。
その後、専決処分の承認が求められる議案第1号も話題に上がった。これは美波町の一般会計補正として、8500万円以上の追加が提案された。浜孝至総務課長が、低所得者世帯への支援金の支給について詳細に説明した。
続いて複数の条例改定案も審議された。中でも、美波町職員の給与に関する条例の一部改正については、岩瀬公議員が「今後の職員の士気に影響を与えかねません」と懸念を示したが、影治町長は「現行制度に基づいた適切な見直しである」と反論した。
また、指定管理者の指定議案に関して複数の議案が取り上げられ、地元の民間団体への管理を継続する内容が確認された。議員からは「地域の理解と協力を得ながら進めるべき」との意見もあり、地域活性化とともに、運営の透明性が求められる展開である。
討論の末、全ての議案が原案通り可決された。
町議会は様々な補正予算と条例改正を通じて、美波町の施策を進める方針を示し、議会運営が注目された。今後の具体的な施策がどのように展開され、町民生活にどれほどの影響を与えるのか、しっかりと見守る必要がある。