第6回阿南市議会の一般質問が令和6年3月11日に行われ、市民からの多様な意見が示された。
まずは、市民が関心を寄せる阿南市民間提案制度について。渡部友子議員(あなん至誠会)は今年度の採用提案数や今後の運用について質問した。独自に創設されたこの制度では、地域課題解決に向けた提案が18件集まり、その中から3件が採用された。この成果により、公共施設の活用や地域活性化に期待が寄せられている。この制度は、今後も地域の様々な提案を歓迎しながら推進されることが強調された。
さらに、阿南市長生町農林漁業振興基金条例に関する質問も浮上した。吉岡次男産業部長はこの制度が真の地域活性化を図るものであり、太陽光発電事業から生まれる寄附金を資金源とし、地域農業の発展に寄与する取り組みなのであると説明した。特に、基金制度が回収活動を行うことによる相乗効果は期待されている。
また、生物多様性を守るための新たな制度、生物多様性あなん戦略についても質疑が行われ、岩佐義弘市長は地域資源を最大限活用し、持続可能な形で生物多様性を保護していく観点が発信された。特に、自然共生サイトとして認定されることを通じ、新たな観光資源としての可能性もあると考えられる。
加えて、デジタルギフトに関する質問もあり、2024年度以降もデジタル地域通貨の導入に向けて市内経済活性化を図る動きが進められる見通しである。特に、商工団体との連携が重要視され、さらなる普及が期待される。
このように、各議員の質問と回答を通じて、地域活性化や市民サービスの充実が求められている。今後の具体的な対策協議が待たれる。