令和6年3月12日、阿南市議会にて第4号議事録が開かれた。本議題では陶久晃一議員が市長所信について質疑を行い、地域ごとの個性を生かしたまちづくりに向けた具体策の必要性が浮き彫りとなった。
陶久議員は、人口減少や少子高齢化の進展に伴う地域内の格差拡大が予測される中、特に交通手段の充実が重要であると強調。 それに対し、岩佐市長は「14地区の特色を生かした持続可能なまちづくりに全力を尽くしていきたい」と述べ、市内全体での包括的な交通体系の維持に向けた施策に着手する意向を示した。
次に、一般質問の一環として、陶久議員から大規模災害への備えとして、地域包括支援センターの運営体制の見直しに関する提案があった。 彼は「災害発生時、地域ごとの支援体制が適切に機能するよう、地域住民との協議体制を整備する必要がある」と訴えた。
市長は、「介護保険制度の見直しや、人材の育成を通じて、地域の福祉体制の確立を図る」との考えを示した。
また、陶久議員は、避難所でのトイレ問題や衛生環境についても言及し、「仮設トイレの設置は急務であり、具体的な改善策を検討する必要がある」と述べた。これに対し、岩佐市長は「仮設トイレの運搬や設置に関する協定を締結し、エリア内の連携を強化しながら、適切に対策を進めていく」との考えを示した。
さらに、陶久議員は新図書館の整備方針に関する提案も行い、「地域との対話を基に施設の具体的な機能を決定すべきである」と強調した。市長はその提案に賛同し、地域住民との意見交換を重ねることの重要性を認識していると応じた。
これらの質問に対し、施策の実現に向けた具体的な行動が求められる中、阿南市議会では市民の生活環境を改善する方策が引き続き論議されることになりそうである。市民の期待に応えるため、引き続き議会と市政は連携を強化し、持続可能な地域づくりへと邁進する必要があるだろう。