令和3年9月8日、美波町役場で令和3年第3回定例会が開催された。
議会では町長の影治信良氏が肝いりの提案を行い、計19件の議案が上程された。特に注目されたのは、令和2年度の歳入歳出決算の認定で、財政の健全化が報告されたことだ。影治町長は「さらに一層の選択と集中により、健全な財政運営に努める」と語った。
認定第1号として提出された令和2年度美波町公営企業会計決算は、重要案件の一つである。従来から抱える財政課題が解決されつつあるものの、依存財源の低減が求められ、町民の理解と協力が必要だとの認識が示された。
また、過疎地域持続的発展計画の策定議案や、町税の課税免除に関する改正も取り上げられた。これは、新たに施行される法律に則り、町民の福利厚生を一層向上させる狙いがあるという。影治町長は「町民の皆様が安心して暮らせる環境を整備していく」と述べた。
さらに、令和3年度の補正予算案が議題に上がり、一般会計においては、市民生活に直結する施策に関する内容が盛り込まれた。特に新型コロナウイルスワクチン接種に関する経費など、町民の健康安全を優先する姿勢が明確になった。
この他、物品購入契約や解体工事の契約議案も提案され、公共の安全を確保する上で重要な役割を持つことが再認識されることとなった。議会はこれらの議案を議決し、次回はさらなる進捗報告が期待される。影治町長は「行動に移すことで町民の期待に応えたい」として、議会に対し継続的な議論を呼びかけた。