令和6年3月13日、美波町役場で開催された定例会において、重要な議案が数多く取り上げられた。特に注目されたのは、職員の健康管理や有害鳥獣対策、地域の防災計画であった。
向山篤宏議員は、職員の健康管理について質問。その内容は、非正規職員の勤務時間の短縮が正規職員に与える影響や、事務量の平準化、衛生委員会の機能についてであった。副町長の礒野晴幸氏は、正規職員の負担が特に増えていないと述べ、また、業務の効率化を図っているとの見解を示した。
次に、向山議員は有害鳥獣対策について言及。令和6年度の捕獲見込み数量を踏まえ、特にイノシシや猿の捕獲の実績を報告し、対策の強化を求めた。産業振興課長の岸本博志氏は、捕獲実績を明かし、これからの施策について具体的に説明した。
また、戦略的な地域防災計画も話題となった。議員からは日和佐浦地区の津波避難タワーについての懸念が挙げられ、避難所としての安全性が指摘された。消防防災課長の前野充則氏は、タワーの設計や機能を説明し、さらなる検討が必要であると認めた。
戎野博議員は、地域全体の高齢者支援の必要性も強調。終活支援の取り組みや、無縁遺骨の増加問題についても質問が行われ、対応の必要性が訴えられた。この中で、無縁遺骨への対応策や、葬祭扶助の利用状況も報告された。
最後に、議員たちは町の安全に対する町長の姿勢や地域住民との連携を再確認し、今後の取り組みに期待を寄せた。行政の取り組みが実を結び、住民の安心・安全が確保されることが求められている。