令和3年3月12日、美波町役場で令和3年3月定例会が行われ、重要な議案が可決された。議案第2号の「美波町介護保険条例の一部改正」は、令和3年度から令和5年度までの介護保険料基準額を定めたもので、賛成11票、反対0票で可決。
続いて、議案第3号「美波町議会議員及び美波町長の選挙における選挙運動の公営に関する条例」が審議された。総務課長の浜孝至氏の説明によれば、この条例は、公募選挙の環境改善を図ることを目的にしている。特に、役務提供や運動用自動車の使用を公費で賄う項目が導入された。この条例案も賛成多数で可決された。
次に議案第4号「美波町長期継続契約に関する条例」について検討された。浜孝至課長は、「この条例は翌年度以降にわたり契約を締結する際に必要な事項を定めるものであり、特に行政業務の効率化を図る狙いがある」と説明した。この議案も賛成11票、反対0票と全会一致で可決した。
その後、教育委員会と固定資産評価審査委員会のメンバー任命、並びに人権擁護委員の推薦が続き、いずれも賛成多数で原案通り可決した。特に教育委員会委員の再任について、議会の賛同を得たことは重要である。
さらに、令和2年度高台整備工事の請負契約についても審議された。浜町長はこの工事の請負金額を1億5千万円と報告した。この工事は雨水貯留機能を持つ調整池の設置に関するものであり、弁財天地域の浸水リスクを軽減するとされている。
最後に、美波町議会会議規則の一部改正が提案された。出産、育児、介護を理由とした議会欠席についての規則が整備され、新たな立候補者にとって活動しやすい環境整備が図られることが期待されている。本議会は無事に全日程を終え、閉会を迎えた。