令和3年12月24日に開催された第1回美波町議会臨時会では、複数の重要議案が審議された。
議題には、専決議案の承認や公共下水道事業の補正予算が含まれた。特に議案第75号では、令和3年度一般会計補正予算が3,359万2千円増額され、合計71億5,089万7千円となる。
この補正予算の主な目的は、子育て世帯への臨時特別給付金事業のためであり、国からの補助金を活用する。影治信良町長は、「迅速な現金支給を選択した」と述べ、今後の支援策も示唆した。
続いて審議された議案第76号は、牟岐線日和佐・山河内間における管推進工事に関する協定の締結についてである。四国旅客鉄道株式会社との間で締結されたこの協定は、浸水対策を目的としている。契約金額は7,942万円とされた。
また、この工事は地域の浸水被害を軽減するための重要な位置付けであり、議論の中で複数の議員がその必要性を強調した。特に、松本晋児議員は「早急な排水工事の必要性」を訴えた。
一方で、いくつかの議員からは、臨時議会での議題の適当性について疑問が呈された。宮原英夫議員は、「臨時議会で提案するにはふさわしくない」と反対意見を述べた。
議会は、採決にて議案第75号が賛成多数で承認、議案第76号も可決される結果となった。影治町長は、「地域医療の充実に向けた業務を引き続き進める」と述べ、委託業務の進展に期待を寄せた。
議会はすべての議題を終了し、閉会した。