美波町は最近の議会において、道の駅日和佐の運営状況についての検討を進めている。
道の駅日和佐は、2005年から美波町と国交省、徳島河川国道事務所が共同運営している施設として知られ、近年、コロナ禍の影響により来場者数が減少し続けている。道の駅の評価は、2019年度には約17万人まで減少しており、その営業利益は赤字が続いているのが現状である。道の駅の運営を見直すために、美波町はリノベーション検討会を立ち上げ、新たな施策やサービスの提供を模索している。
検討会では、施設のキャッチフレーズを作成し、定期的に開催されるイベントを通じて集客向上を目指す。さらに、道の駅内の物産館では、農産物や特産品の販売だけでなく、今後は移動販売車を導入し、無人販売機など新しい販売スタイルの模索も進めている。
また、道の駅日和佐の近隣には、キュウリタウン体験交流ハウスがあり、こちらも積極的に使用されるように働きかけられている。現在は主に農協婦人部による料理講習会などで活用されるが、さらなる活用方法についての協議が進行中だ。
さらに、この施設の防災機能強化にも注力されており、地域住民と観光客が双方に利益を享受できるような施策が検討されている。道の駅が持つ多種多様な機能がうまく活用されることで、町としての活性化と地域課題に対する対応が期待されている。