令和2年12月8日、美波町議会の定例会で重要な議題が討議された。中でも「海部美化センターの改築に係る決議(案)」が注目を集めた。
この議題は、老朽化が進む海部美化センターの早期改築を求めるものである。丸龍孝敏議員は、昭和54年に建設されたセンターが現在に至るまで耐用年数を大幅に過ぎ、危険な状態にあると訴えた。議会ではこうした状況に対して、改善を急ぐべきだとの意見が強まっている。また、山本正男議員は重要な住民生活に密着した課題だとの指摘があった。
一方で、反対意見も存在した。北山朝彦議員は、反対決議の白紙撤回を求めることが内政干渉にあたると強調した。与党からの賛成意見が強い中、反対意見が出たのは珍しい。反対派は、牟岐町議会に対して強い態度での要求は避けるべきだと主張した。
それに対する賛成意見も多かった。舛田邦人議員は、早期解決が必要とも述べ、賛成を表明した。こうした意見が交わされる中、最終的に議案は可決された。
また、高齢者の交通手段についての議論も行われた。中川尚毅議員は、免許返納後高齢者が困難を抱えている状況に触れ、スクールバスの活用を促す意見を出した。教育長は子どもの安全への懸念を示したが、交通手段の確保には柔軟な対応が求められていると感じられた。
そして、国保税の軽減に関する条例改正も議題にあがり、軽減所得判定基準額の変更が承認される運びとなった。これにより、一定程度の軽減が期待される。
このように、年末に向け3つの重要な議題が協議された本議会では、住民のニーズに基づく方策が急務であることが強調され、議員たちの意見が集約された。今後、地方自治体がどのような政策を打ち出していくかが焦点となる。