令和5年1月30日、美波町議会臨時会が開催されました。
この会議では、令和4年度の各種委託・補正予算案が提出され、特に耐震改修及び補正予算に関する議論が盛り上がりました。町長の影治信良氏は、公私の多忙な中、全議員の出席に感謝を述べました。近年増加している老朽化したインフラに対応するための工事や、その予算確保の重要性を強調しており、住民の安全を保障するための取り組みの一環として、複数の工事契約が審議されました。
最も注目を集めたのは報告第1号、令和4年度赤松基幹集落センター耐震改修工事の契約変更です。この工事は屋根及び外壁の補修が原契約から大幅に増加したことが主な要因で、契約金額は5187万4900円に変更されました。届け出た変更は議会の承認を必要とするため、影治町長からの詳細な説明が行われました。説明後、北山朝彦議員は追加工事の見積もりが不適切ではないかと疑問を呈しました。
続いて審議された議案第1号の美波町一般会計補正予算には、4077万9000円の歳入歳出の追加が含まれており、合計で71億8604万9000円とされました。この補正は新型コロナウイルス対策や地域の農業・漁業支援などが含まれ、具体的には漁業者や大学生への経済的支援も盛り込まれています。これに関連し、松本晋児副議長はこの支援の意義について触れ、多くの住民にとって急務であることを強調しました。
また、議案第2号として牟岐線日和佐・山河内間管推進工事の協定変更が取り上げられました。これは雨水対策としての工事で、契約金額は7065万7098円に改定されました。質疑応答では、北山議員が過去の入札状況について確認し、今後の透明性を求めました。
最後に、議案第3号では伊座利地区の漁業集落排水処理施設の修繕工事契約が承認され、請負契約の金額は6710万円となり、細部の工事内容や業者の選定プロセスについても確認されました。入札には地元業者も含まれており、今後も地元業者の育成が課題として挙げられました。
議会は全ての案件が承認され、無事に閉会しました。議題に関する議論は活発に行われ、参加議員の士気と町の発展への関心が高まった様子でした。