令和5年12月1日、美波町で第4回定例会が開催され、12件の議案が提出された。
この中で、承認を求める議案として特に注目を集めた議案第68号では、令和5年度一般会計補正予算の専決処分が承認された。これは、年末の工事請負費と使用料の調整を目的とし、総額79億1735万1000円に8さんされる。町長の影治信良氏はこの補正について、進捗に伴い迅速な事務処理が求められることを強調した。
議案第69号では職員給与に関する条例の一部改正案が提出され、令和5年4月に遡っての引き上げが決定された。給料月額が平均0.88%の増加が見込まれるとともに、期末勤勉手当もそれに準じて引き上げられる。影治町長はこの改正が長年の成果であるとし、職員のモチベーションの向上と公務の円滑な運営に寄与すると述べた。
その他にも、7件の補正予算案が俎上にあがり、美波町の使者として高齢者福祉計画や医療費に対応する施策に対する適切な財源の確保が求められている。また、補正予算によって教育費、消防費、農林水産業費がそれぞれ追加され、町の発展に寄与する仕組みが強化される。
そして、令和5年度の病院事業会計補正予算に関する議案第77号においては、医療収益及び費用の補正が行われ、特に医業外収益の補助金が262万5000円にて支出が増額され、地域医療の確保に向けて必要な施策が評価されている。
最後に、国民宿舎「うみがめ荘」の解体工事請負契約については、議案第78号として承認を受け、1億5477万円で工事が授権される運びとなった。解体工事に関しても、アスベスト含有の検討項目が付随し慎重に進められる見込みである。