令和2年第1回美波町議会臨時会が開催され、主要な議題が取り上げられた。議案では、専決処分に関連する報告や、美波町教育委員会委員の任命、監査委員の選任が中心となった。特に、専決処分に関する承認は、財政に大きく影響する内容であり、地域経済への影響を考慮した審議が行われた。
町長の影治信良氏は、議会への提案理由説明において、新型コロナウイルス感染症が町民生活に与える影響を強調し、急速な支援策の実施が必要であると述べた。特に5月14日に解除された緊急事態宣言後の状況に触れ、政府の緊急経済対策及び町独自の施策の重要性を訴えた。
今回の議案第38号では、専決処分による美波町税条例及び国民健康保険税条例の改正が承認された。これは、経済的窮状を抱える町民への配慮から、新たに導入される助成措置に基づくものである。影治町長は、「特に中間所得層及び低所得層に対する負担軽減を目指した改正」と強調した。
また、美波町教育委員会委員に選任された西丸明子氏は、PTAとしての経験を持ち、地域の教育発展に貢献することが期待されている。議会は合意を得て、彼女の任命を決定した。
続いて、監査委員に向山篤宏氏が選任され、円滑な議会運営が進められる旨が確認された。議会は国の地方創生臨時交付金を活用した施策が検討される中、今後も地域経済の活性化に向けた政策が進められることが望まれている。