令和5年6月15日、美波町では第2回定例会が開催された。
本会議では複数の請願が審議の中心となった。
特に重要なあなたの意見が示されたのは、松本晋児議員に関する請願第5号「松本議員の事実誤認発言、国民の権利を侵害するよう訴える発言の重大性を問う請願」である。この請願に対して、丸龍孝敏議員(議会運営委員会委員長)は多数回にわたり委員会での審讃経過を報告した。
丸龍議員は「この請願は町民の権利に影響を与える重大な問題である」と述べ、松本議員の発言が住民の行動に影響をもたらし得ると指摘した。また、松本議員自身は「議員の一般質問として適切な発言であった」と反論したが、議会からは「発言そのものが不適切であった」との意見も上がった。議会では、請願に関する賛否が分かれ、結果として請願事項1は不採択、請願事項2は一部採択となった。
また、請願第6号に関しても審議が行われた。これは「平成29年12月7日の請願表決において、当事者を除斥しなかったことの正当性を問うもの」であり、再度議会運営委員会の審議が求められた。その結果として、この請願も不採択となったが多くの議員から厳しい意見が寄せられた。
一方、森林環境譲与税に関する意見書提案もあり、小部博正議員がその背景に触れ、都市と地方の配分を見直すべきと訴えた。これに対し委員会での検討を経て、議会は圧倒的な賛成でこの意見書を可決した。
議会では全体通して意見の対立も見られたが、各議員の発言が町民の権利や意見を真剣に考慮した上で行われていたことが印象的である。議会の透明性と住民との信頼を重視する姿勢が感じられた。