美波町議会において、医療サービスや住民の移動手段など複数の重要な議題が取り上げられた。特に、ジェネリック医薬品の利用促進が議論され、病院での取り扱い状況について明確な説明が求められた。
議員からは、現在、病院内でのジェネリック医薬品の使用率が約20%であり、全国平均の72%と比べて低いとの指摘があった。この状況について、橋本病院事務長は、医師の判断による部分が大きいとし、患者のニーズに応じた医療提供の見解を示した。今後、病院ではジェネリック医薬品の取り扱いを増やす方向で努力し、2020年度中に50%を目指すとした。
一方、橋梁の改修計画についても話題に挙がり、特に嵐橋の老朽化が強調された。現在、嵐橋は安全基準を満たさず、早期の架け替えが必要だとの意見が出た。この橋の早期改修に向けて、住民からの声が重要であることが確認され、財政面など課題もあるが、調査を通じて安全性と機能性の向上が図られる見通しが示された。
美波町の人口や高齢化が進む中、交通インフラの強化もまた重要な課題として浮上した。特に、公共交通機関の減少により住民の移動手段が確保されない中、タクシー助成やスクールバスの運行方法などの見直しが求められた。総務課長は、タクシー助成制度の改善に向けた取り組みを進め、公共交通会議で議論を重ねていることを述べた。
新型コロナウィルスの影響もあり、医療体制の強化は急務である。病院では現在、感染症患者への対応を行っており、必要に応じて体制を強化すると強調された。病院事務長は、特に慢性期病床に関して今後の方向性をお伝えし、地域医療の充実については引き続き取り組んでいく意向が示された。