令和3年6月28日、阿南市議会が開催された。議会では、令和3年度一般会計補正予算や委員任命などの重要議案が審議された。
主要な議題の一つ、令和3年度阿南市一般会計補正予算(第3号)は、新型コロナウイルス感染症関連の経費を計上した。この補正予算案について、表原立磨市長は、生活困窮者自立支援金や高齢者向けワクチン接種に係る経費が含まれると報告した。補正後の一般会計は317億1,350万円に達する。
次に、教育委員会委員の任命についても議題に上がった。市長は現職の里美文子氏を再任するための議会同意を求めた。審議の結果、教育委員会委員の任命は原案どおり合意された。
さらに、公平委員会および固定資産評価審査委員会の委員選任についても審議された。森岡稔人氏が公平委員会から退任するのを受け、後任に横手晋一郎氏を選任する件や、固定資産評価審査委員会に関して新たに羽ノ浦町の橋本秀樹氏が選任されることも全会一致で承認された。
議会の中で、新型コロナ対策に関する意見書も承認された。特に地方財政の充実・強化を求める意見書はコロナ禍における地方自治体の財源確保が急務であることが強調された。議員からは、行政サービスの維持のために議会が声を上げる必要があるとの意見が相次いだ。
最後に、全ての議案は原案の通り可決され、議会は無事に閉会した。表原市長は、今後もコロナ禍の困窮者支援とワクチン接種の推進に全力で取り組む考えを示した。市民の声に耳を傾ける姿勢も強調され、より良い市政の運営を目指すと締めくくった。