令和元年6月の阿南市議会では、さまざまな市政に関する一般質問が行われた。
まず、久米良久議員が市長の政治姿勢について質問し、特に新たな総合計画の策定の必要性を強調した。久米議員は、現行の第5次阿南市総合計画に続く新たな計画として、計画期間を短くし、市長任期に連動させることで、市民の選んだ市長の施策がより反映されるべきだとの見解を示した。これに対し、岩浅嘉仁市長は、現行計画の見直しを行い、市民のニーズや情勢の変化に柔軟に対応する重要性を述べた。
また、予算の不用額についても議論があり、久米議員は歳出予算の減額について再度の考察を求めた。これに応じ、桑村申一郎総務部長は、予算の不用額は様々な要因で発生するものであり、必要ない経費を精査していることを説明した。
さらに、久米議員は防災問題についても質問した。特に、那賀川水系河川整備計画の変更について、多くの市民にその重要性を理解してもらう必要があると指摘した。岩浅市長は、改定のポイントとして、安全性の強化を挙げ、住民の意見を適切に反映する方針を示した。
また、防災行政無線の難聴問題についても議論があり、最新のシステム導入に向けての取り組みが求められた。市は現在の問題を十分に把握し、住民とのコミュニケーションを重視し、次の災害に備えていると伝えた。
子供や子育てに関する質問もあり、特に市民相談窓口の充実について話し合われた。岩浅市長は、相談窓口の整備や、子育て支援のための計画を進める意向を示した。持続可能な地域を目指し、移住や定住施策についても協力を強調した。
最後に、阿南市の公共交通や医療に関する意見がありつつ、特に地元の医療機関の整備や情報発信の強化について市民のニーズに応える必要があることが指摘された。市は引き続きこれらの課題と真剣に向き合う姿勢を示した。