令和5年3月8日に開催された阿南市議会では、全25名の議員が出席し、本年度の市政に関する重要な議題が討議された。
初めに、議長(藤本圭議員)が開会を宣言し、市長からシティプロモーションや行財政改革に関する報告があった。特に、表原市長は市民からの信任を受けて「新時代の阿南」の実現を目指す決意を示し、新たなプロジェクトや施策の進捗状況を説明した。市長は、行財政改革が市政運営の根本的な柱であると強調し、令和3年7月に策定した行財政集中改革プランに基づいて実施された施策の成果をアピールした。特に、定員適正化により職員削減が実現し、数千万に及ぶ経費削減を実現したことを報告した。
一般質問では、住友利広議員が表原市長の政治姿勢や市政運営に対する評価を問いただし、今年の地方選挙を控えた市長の決意を尋ねた。市長は吉田松陰の言葉を引用し、夢を持つ重要性を挙げ、残りの任期中、市民の期待に応えるために全力を尽くすと回答した。
また、行財政改革による財政構造の改善も議論され、住友議員は具体的な成果として削減額や改善策を提示を求めた。副市長の山本俊也氏は、給与面での削減と組織構造の見直しが順調に進んでいると報告した。
地域公共交通に関連して、住友議員は新野地区でのオンデマンド交通の実施計画について質問し、岡部危機管理部長は具体的な運行概要を説明した。事業の実施によって高齢者等の移動手段の確保を目指すとした。教育長の坂本和裕氏は小中学校再編について、計画策定の進行状況と市民の意見聴取の実施を約束した。
最後に、羽ノ浦地区の保育所整備の進捗や小学校の改築計画についても多くの意見が交わされ、市民生活に直結する重要な課題として今後も注視されることが予想される。特に、教育環境の改善に向けた声が多く、市長には引き続き市政へ真剣に取り組む姿勢が求められる。