令和3年3月定例会が開会された。
今回の会議では、阿南市の各種予算案が中心に議論された。まず、表原立磨市長は市政における新型コロナウイルス感染症対策を重視する観点から、ワクチン接種の進捗を報告した。医療従事者や高齢者を対象にしたワクチン接種が4月12日から始まる見込みであると述べ、市民向けには接種券を約2万3,000人分発送する計画があると強調した。さらに、安心して参加できる状況を整えるために、多角的な対策を講じることが必要であると訴えた。
一方、令和3年度の一般会計予算案については、全体で313億3,000万円とし、前年度比で0.4%の減を見込んでいる。市長はこの予算は市民サービスの向上とともに、大規模災害への対応策に寄与する重要な施策であるとも語った。また、保育料の無償化や教育環境の整備、災害対策といった具体的な事業内容が示され、特に子供たちへの投資に重きを置くことが提案された。
加えて、会期の決定に際し、久米良久議会運営委員長が23日間の会期を決定したと報告した。これに対し異議はなく、議長も即座に可決されたことを受け入れた。議会自体は一体感を持って進行しており、府からの下水道管理や新たな市道の認定についても協議が行われる。また、羽ノ浦総合国民体育館の除却工事についても具体的な動きがあると報告された。
今回の会議録では、議案や報告の詳細にわたり、様々な市民サービスや公共インフラの保全など、特に地域貢献に重きを置いた取り組みが確認された。市長の強いリーダーシップが見え、具体的な行動計画に基づいて進めていく意志が感じられた。市民の参加を促し、皆が安心して過ごせる街づくりを進める姿勢が強調されている。今後の議会での審査が待たれる。