令和5年6月定例会では、主に阿南市の重要施策に関する確認と専決処分の承認が行われた。市長の表原立磨氏は、台風2号による大雨への対応や、コロナウイルスの5類移行に伴う市の施策について報告した。
まず、表原市長は、6月2日の台風による被害報告に言及。人的被害はなかったものの、物的損失に遭った人々へ心からの謝意を表明した。雨の影響で作業に従事した関係者に感謝の意も述べ、市政の運営にあたり、今後とも関係機関との連携を重視する姿勢を強調した。
さらに、市長は政策監の人事について説明し、松崎氏を再任した理由を述べた。松崎氏の豊富な経験と即戦力としての適任性が評価されたとのことで、これからの市政運営において、彼の役割が重要になるという見解が示された。特に、松崎氏に期待されるのは防災や官民連携及び環境衛生分野の推進であり、市長は彼を補佐役として任命した。
また、新型コロナウイルスに関する施策として、公共施設における感染対策の緩和が発表された。特に、文化会館等で行われていた収容人数制限が撤廃され、市庁舎のカウンター部でのパーティション設置についても、高齢者等に配慮しつつ、徐々に撤去が進められていることも確認された。
物価高騰に関しても言及しており、阿南市は低所得者世帯に対する支援策を講じる。具体的には、住民税非課税世帯への給付金支給や子育て世帯への特別給付金の実施が挙げられ、これらの施策によって市民の生活支援を図る考えが示された。
議案としては、阿南市税条例の改正やカーボンニュートラルに向けた施策などが多数承認される見込みであり、今後、地方自治体が直面する課題に対応するための新たな方策が模索されることとなる。市長の提案する補正予算案についても議論が続いており、早急な実施が求められる。