令和4年12月5日、阿南市議会の12月定例会が開会された。
初日には、議長辞職や新議長選挙などの重要な議案が提出され、特に令和3年度各会計歳入歳出決算に関する議案が一括して議題となった。
議長の平山正光氏は辞職願を提出し、同日中に承認された。その後、選挙の結果、第9番の藤本圭議員が新議長に選出された。藤本議員は就任挨拶で、「公平な議会運営を目指し努力する」と意気込みを示した。新副議長には幸坂孝則議員が選出された。
本会議ではまた、令和3年度の阿南市一般会計歳入歳出決算の認定に関する議案が審議された。決算審査特別委員会の久米良久委員長は、原案通り認定すべきとの報告を行い、在宅福祉費の不用額についても質疑が交わされた。市からの説明によると、コロナの影響でサービス利用が減少したとのことだ。
さらに、市長の表原立磨氏は、例月出納検査の結果や新型コロナワクチン接種状況について報告し、ワクチンの接種が81.2%に達していると述べた。今後も、市民の接種促進を引き続き行うと強調した。
議会では、行財政改革や県後期高齢者医療広域連合議員選挙など、多くの重要議案が検討された。市民サービス向上のための施策に対して議員から意見が相次ぎ、特に公共施設の運営方法や市民ニーズに応じた施策の優先度が焦点となった。
また、高齢者に対する新たな移動支援施策が提案され、バスフリー乗車券の導入などが盛り込まれる方向性が示された。