令和元年第357回矢板市議会定例会が開催され、一般質問が行われた。国道4号の拡幅及び矢板大田原バイパスについて、伊藤幹夫議員は進捗状況を確認した。
市長の齋藤淳一郎氏は、この国道4号が地域経済の基盤であり、現在の交通渋滞等の問題を解消するために、早期の事業完了を目指すと強調した。特に、片岡-大田原区間の進捗状況に関して、現在、道路詳細設計や用地取得が進められていると述べた。
また、伊藤議員は国道4号沿線の地域振興のため、道の駅の新設も提案した。総合政策課長の室井隆朗氏は、道の駅設置の必要性を認めつつ、実現には慎重な検討が求められると述べた。特に、道路管理者が国であるため、県内の他の道の駅との整合性も考慮する必要があるとした。
次に、地域循環共生圏についても議論が交わされた。伊藤議員は、地域の特性を生かした再生可能エネルギーの活用や、地域経済の活性化に向けた取り組みが重要であると指摘した。これに対し、くらし安全環境課長の小野寺良夫氏は、地域の資源を最大限に活用する意義を強調した。特に地域資源を生かしたエネルギー事業の推進が、経済波及効果を生む可能性についても言及した。
さらに、ふるさとテレワーク推進事業についての質問もあり、これによる柔軟な働き方の促進を通して、人口の流入を目指す取り組みが求められた。特に、テレワークが高齢者や子育て世代への効果的な支援策となることが期待される。
最後に、義務教育の支援について議論があり、家庭の教育費負担の実態が議題に上がった。教育長の村上雅之氏は、義務教育の無償化を含め、地域への支援が重要であると述べた。この流れの中で、教育や地域の行事に関する情報の周知が欠かせないと強調された。