令和6年6月28日に開催された大田原市議会定例会では、議案及び陳情が審議され、原案が可決された。
本会議では、まず「大田原市辺地総合整備計画の変更について」議案第35号についての審議が行われた。
この議案は、大神辺地及び藤沢辺地においての事業費変更に伴い、計画の変更が必要とされたものである。総務常任委員長の髙瀬重嗣氏は、審査の結果として、委員全員が計画変更の必要性を認めたことを報告。全員の賛成により可決された。
次に議案第36号と37号についても、委員長報告に基づいて審議され、両議案共に全員の賛成で可決された。
議案第36号は、過疎地域への固定資産税の課税免除に関する条例改正案であり、改正により課税免除の対象が増える。議案第37号は大田原市大輪味噌加工場の設置及び管理に関する条例の改正である。
続いて、陳情第2号及び第5号についても議論が行われた。
これらは、現行の健康保険証の存続を求めるものであった。しかし、経過報告を行った委員長の大塚正義氏は、両陳情は陳情第4号同様に不採択となったとの結果を報告した。
討論において、賛成派の秋山幸子氏は、現行保険証の廃止を反対し、その存続を求める意見書の提出を提案。一方で、櫻井潤一郎氏は、マイナ保険証の利点を挙げ、不採択の立場を明確にした。
最後に、追加議案第1号として提出された令和6年度一般会計補正予算が審議された。
この補正予算は、新型コロナウイルスワクチン接種による健康被害に対する給付金支給を円滑に行うためのものであり、全員賛成で可決された。
議会は、すべての事件に対し議決を終え、閉会した。