令和6年4月18日、那須塩原市議会臨時会議が開催され、6件の議案が提案された。
この臨時会議では、補正予算の可決が大きな焦点となった。
市長の渡辺美知太郎氏が提案した「令和6年度那須塩原市一般会計補正予算(第1号)」は、歳入歳出共に1,000万円を増額し、540億1,000万円に達する内容となる。
この予算には地域活性化起業人の受入れに関連する経費が含まれ、これに関して環境戦略部長の黄木伸一氏は、民間企業のノウハウを活用した人材派遣を行うと説明した。
特に、地域の脱炭素推進に寄与する人材を求めているとのことだ。
さらに、市長の渡辺氏は「この事業は、総務省から特別交付税の措置が適用されるため、経済的負担は軽減される」と強調した。
議会における質疑の中では、益子丈弘議員と林美幸議員から、具体的な人材の想定についての質問があり、部長は民間企業での経験を持つコンサルタントを考えていると述べた。
議案第53号では、槻沢小学校の管理特別教室棟の長寿命化改修工事の契約締結について、副市長の藤田一彦氏が説明した。
この改修工事は、教育施設の長寿命化計画に基づくもので、16教室の改修が含まれている。
具体的には、屋上防水や内装の改修、バリアフリートイレの増築も計画されているとされ、全体の事業規模においても注目されている。
会議の結果、議案第52号及び第53号は共に可決され、その結果、今後の市政に期待が高まるとの意見が議員からも聞かれた。
臨時会議の最後に、市長は昨年度の祭りを振り返り、地域の祭りの形について新たな見直しが必要であると語った。
末永い地域の魅力づくりが今後も求められている。