令和6年6月、矢板市の第396回定例会議が開催された。議題には、市長の政治姿勢や地域コミュニティの活性化、子どもたちの教育環境についての問題が盛り込まれた。市長、森島武芳氏は、若者からの期待と前市長に対する不満を背景に、経済成長と住みやすい環境づくりの重要性を強調した。これに伴い、矢板市では、「持続可能性分析レポート」を基に多様な政策を展開し、特に経済と雇用の創出に力を入れるという方針を示した。
また、会議では市民の声を形にする方法として、ボランティア活動の重要性が提案された。本人が通う学校での食事や、地域全体での子育て支援を強化するため、農泊プロジェクトも重要視されている。特に、農泊の実施に向けて地域団体との連携が進められ、その結果として地域の経済を活性化させる方法が模索されている。
さらに、給食費の支援策の拡充に関する質問もあり、現状での一部無償化の継続と、企業版ふるさと納税を活用し、段階的に無償化を広げる方針が示された。また、廃校活用に関する提案もあり、特に旧上伊佐野小学校などの利活用については、地域の声を反映しつつ市民参加型のプロジェクトチーム設置の必要性があることが指摘された。
最後に、子ども未来館におけるこどもみらい相談室の運営について、相談窓口の開設時間を拡大し、オンライン相談も検討していく方針が示された。全体として、地域住民と子どもたちが安心して暮らせる環境づくりが進行中であることが強調された。