令和6年6月28日、那須塩原市議会定例会議が開催された。
本日の議題は主に2つ、追加議案の取扱いと陳情第3号の討議であった。議会運営委員会からの報告により、追加議案が議事日程に反映された。
陳情第3号では、現行の健康保険証とマイナ保険証を併用することを求める意見が多く示された。その中で、福祉教育常任委員長の益子丈弘氏は、特にマイナ保険証による利便性向上の意義を強調した。それに対し、堤正明氏は、健康保険証廃止に反対する意見を述べ、市民の混乱を引き起こす可能性があると指摘した。最終的には、採決の結果、賛成少数で不採択となった。
続いて、議案第57号の市道路線の認定に関する提案が行われた。建設経済常任委員会の大野恭男委員長は、議案が全員一致で可決されたことを報告した。道路の維持管理にかかる費用についても協議され、当面大規模な工事は必要ないとの見解が示された。
最低賃金法の改正と中小企業支援の拡充を求める陳情第2号も取り上げられたが、議論は紛糾した。鈴木伸彦氏は、現状の地域別最低賃金制度の必要性と、全国一律制度導入への反対意見を述べた。一方、堤正明氏は、賃金引上げを訴え、陳情に賛同する姿勢を示したが、こちらも不採択となる運びとなった。
予算に関する議案第58号及び第59号も審議され、特に新型コロナウイルスワクチン接種に関する予算に対しては賛否が分かれ、賛成多数で可決された。これに対しては、反対意見としてワクチンの必要性や副反応のリスクについての懸念が寄せられた。
同意第6号では固定資産評価員の選任が提案され、特に異論は出ず無事に可決された。また、専決処分に関する報告や、一般会計補正予算に関する議案第60号、契約の締結に関する議案第61号も審議され、全て原案通りに可決された。
最後に、渡辺市長は市政全体についての展望を語り、各議員への感謝の意を表した。議会では、今後継続的な議論と市民サービス向上を目指す姿勢が求められている。今後の施策は、那須塩原市の健全な発展に寄与することが期待されている。